顔や背中などに突然できる粉瘤は、
はっきりした原因はわかりません。
塗り薬では治せないというのは
本当なのでしょうか?
粉瘤とは?
粉瘤とは顔や背中などにできる脂肪のかたまりのような良性腫瘍です。
読み方は「ふんりゅう」と読み、アテロームと呼ばれる事もあります。
中にはドロドロとした液体が詰まっており、悪臭がするのが特徴です。
最初は小さな瘤(こぶ)ですが、次第に大きくなる場合もあります。
顔や背中などにできやすく、1つできると広まる可能性があります。
よくゴミと勘違いされやすいのですが、取ろうとしても取れません。
実は皮膚の表面だけではなく、皮膚の下にまで粉瘤はつながっています。
そのため無理に取ろうとすると出血してしまうので注意が必要です。
原因は細胞の異常と言われていますが、正確にはわかっていません。
予防方法についても、顔や体を清潔に保つぐらいしかありません。
顔にできると気になってしまう粉瘤ですが、厄介なのは治療方法です。
粉瘤は自然治癒で治せないので、病院での通院治療が必要になります。
粉瘤は手術しないと治らない?
粉瘤を完全に除去するためには手術をするしか方法はありません。
塗り薬や自然治癒での回復は期待できないと思った方がよいでしょう。
手術自体は難しいものではなく、局所麻酔をして皮膚を切開します。
時間にすると10分~20分で完了するので日帰りで手術ができます。
皮膚を切開するので傷跡は残りますが、目立たなくする事は可能です。
くりぬき法という中心に穴を開ける手術方式なら負担も軽くなります。
料金は10000~30000円ぐらいが相場で、健康保険の対象となります。
また医療保険に入っていると手術給付金の対象になる可能性があります。
粉瘤が大きくなって炎症を起こしていると入院になる場合もありますが、
基本的には通院で日帰り手術をするのが最も多く行われている治療です。
粉瘤をそのまま放置するとどうなるの?
粉瘤は良性腫瘍ですので、炎症しない限り放置しても問題ありません。
皮膚科を受診しても、粉瘤が小さければ経過観察になることが多いです。
どうしても取りたい場合は手術ですが、最終手段と考えましょう。
手術しても別のところに粉瘤ができてしまう可能性が高いからです。
粉瘤は炎症さえしなければ日常生活に悪影響を及ぼすことはありません。
30代以上であれば、加齢による体の変化と受け止めるのも1つの手です。
1番やってはいけないのは、自分で粉瘤を無理に取ろうとする事です。
これをやってしまうと、粉瘤は細菌感染して大きくなり痛みも出ます。
炎症の痛みを取り除くためには手術をするしか選択肢がありません。
この場合の手術は困難なものになり、傷跡も残りやすくなります。
また粉瘤を放置すると皮膚がんになると一部で言われていますが、
これはごく稀なケースで粉瘤が炎症を起こさない限りはまず安全です。
粉瘤が疑われるときはまずは皮膚科に行って専門医に相談して下さい。
そのうえで、経過観察にするか手術するかを決めるのがよいと思います。
まとめ
★粉瘤は顔や背中にできる脂肪のかたまりのような良性腫瘍。
★粉瘤を完全に取り除くためには手術しか方法はない。
★そのまま放置しても炎症が発生していなければ問題はない。
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